歯科衛生士は歯医者さんで働くのが当たり前…そんな常識はもう古いのかもしれません。
昨今、お口の健康が全身の健康にかなりの影響力があるとわかってきました。そこに注目しているのは多くの入院患者さんを抱える内科や外科などの医科の先生達です。その現場で必要な存在こそ口腔ケアのプロフェッショナルである歯科衛生士なのです。
るみさんの経歴
育児のために15年程現場を離れたのち一般歯科へ復帰。
4年務めた後、他方の先生から医科の病棟での勤務に誘われる。
今年4月から某病院の入院病棟に初めて導入された「歯科衛生士による口腔ケア事業」の立ち上げから携わり、現在に至る。
サクッと読めるもくじ
今までの医科病棟の現状
口腔ケアはしていたの?
そもそも医科で入院している患者さんの口腔ケアはあまり重要視されていませんでした。自分で歯磨きができる患者さんはほぼ患者自身に丸投げ。果たしてきれいに磨けているのか、確認する人はいません。介助が必要な人は看護師さんやケアワーカーさんが口腔ケアをしていましたが、歯の知識がないのでササっと磨く程度でした。
口腔ケアを怠った結果
正しい口腔ケアができる人がいないと、入院患者さんのお口の中の状態は最悪になります。すると口の菌が肺に入る「誤嚥性肺炎」が頻発します。入院中の手術や病気自体は完治に近づいているのに、口の中が汚くて肺炎になり命を落とすケースもあります。さらに口の菌はさまざまな合併症の原因にもなります。
医科で歯科衛生士が必要な理由
そんな現状を打破すべく白羽の矢が立ったのが「歯科衛生士」でした。歯科衛生士が病棟にいるとこんな利点があります。
- 入院患者さんのお口の状態を正しく把握できる
- ほぼ毎日、有効的な口腔ケアができる
- 歯の治療が必要な人を見極められる
(歯科を受診させたり、往診依頼をすることもできる) - 看護師さんの業務の負担を軽減できる
- 患者さんの合併症などの予防
(医療費削減につながる) - 看護師さんやケアワーカーさんに正しいケアの方法を伝授できる
入院病棟での1日(パート週4日)
AM8時半 出勤
AM9時 看護師さんとミーティング
AM9時15分
~PM13時 60人の入院患者の口腔ケア(3人の歯科衛生士で分担)
PM13時30分 退社
医科病棟で働くメリットとデメリット
メリット
- とにかく福利厚生がしっかりしている
- 時給が高い
- 医科で働く歯科衛生士はまだ珍しいのでパイオニア的な存在でやりがいがある
- さまざまな職種と関われる
デメリット
- 医科の患者さんの全身疾患を把握するために勉強が必要
- 医科病棟での歯科衛生士の立場が驚くほど低い
医科で働く歯科衛生士は今後増える!
医科では今後どんどん歯科衛生士の需要が増えてくると思われます。高齢者が増えている現在の日本はその医療費負担で大変苦しい状況です。口腔ケアを推進して高齢者の合併症を減少させれば、おのずと医療費も削減されます。また看護師さんの働き方改革も進められているのでその負担軽減にもつながります。
来るぞ!歯科衛生士の時代!
医科へ転職しよう!
今回の記事で医科病棟での勤務に興味を持った方はぜひ転職を検討してみましょう!まだ転職を迷っていても、とりあえず登録しておけば新しい情報が得られるので転職に有利です!転職エージェントに任せれば先方とのやり取りもスムーズです。
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