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歯科衛生士

なぜ歯科衛生士が足りない?辞める理由を考えてみた

歯科衛生士 足りない

歯科衛生士が全国的に足りません。

なぜ足りないのか考えてみました。

まずはこちらのデータをご覧ください。

【都道府県別】歯科医師勤務人数あたりの歯科衛生士勤務人数

簡単に言うと

「先生1人当たり歯科衛生士さんが何人働いているのかなー?」

のデータです。

ちなみに理想は先生1人当たり最低2人以上の歯科衛生士さんが必要と言われています。

もなか
もなか
私が目を疑ったデータがコチラ!ででん!

 

北海道東京都全国平均
歯科衛生士の数1.2人0.7人1.1人

https://sikaeiseisi.firstnavi.jp/contents/area-data/hokkaido/より引用

 

全っ然足りなーい!!!

東京に至っては0.7人て…1人の人間として存在できてない!

歯科衛生士さんがいない歯医者さんがあるという緊急事態です!

現在歯科衛生士さんは全国的に本当に不足しています。

資格保有者は25万人もいるのにです!理由は転職・離職率が高いことにあります。

歯科衛生士の離職率の高い理由

離職の理由1 結婚・妊娠・出産のため

歯科衛生士の大部分は女性で(日本には数名の男性歯科衛生士さんもいるそうです)、女性特有のターニングポイントで離職してしまいます。

最近は結婚や妊娠しても頑張って働いている女性ってたくさんいるよね?

歯科衛生士さんも辞めないで働けばいいのでは?

という疑問もあると思います。

もなか
もなか
そうしたいんだけど、歯科医院にはまだまだその体制が整っていないところが多数あるよ

歯科医院は先生が何人もいて衛生士も20名以上在籍している大所帯もあれば、先生ひとりとスタッフ数名で細々とやっている小規模医院もあり雇用形態も様々です。

大きい歯科医院はそれなりの福利厚生が整っていますが、小規模歯科医院はなかなか手厚いサポートができていません。

もなか
もなか
結婚したから子どもも欲しいけど、産休育休を取れる余裕が職場になくて気まずくなるし辞めますっていう人も結構います。私も実はそうでした。

 

離職の理由2 先生・スタッフとの人間関係

歯科衛生士 人間関係

正直な話、歯科業界はこの理由でやめる人が本当に多いと思います。

でも表面上の離職理由は違うことを言うのであまり浮き彫りになりません。

もなか
もなか
辞める時まで波風立てたくないってのがホンネ

まずは先生との関係性について。

歯科治療って本当に繊細で、かつ常に先生と歯科衛生士が近距離で仕事をしています。そんな近くで仕事をしていると相手の言葉使いや態度、目つき、様々な要因がストレスになります。

もなか
もなか
例えるなら、あなたの職場や学校の一番偉いおじさんと小さな机に並んでくっついて座って、片方が針をもって片方が糸を通すような感覚でしょうか

どんな例えだ(笑)

うまく言えませんが歯科業務とはとても特殊な仕事です。

そんな神経を使う仕事だからこそ、当然気疲れしてくることもあります。

もなか
もなか
あとはパワハラ。私がまだ新人の頃に先生の横で補助をしていたら、足をけられたり、器具を投げつけられたり…正直色々ありました。閉鎖的な空間で周りに気づかれにくいです

もちろんスタッフ同士のいざこざもあります。でもそれは歯科医院に限らず、社会で働く限りはどこでも起こりうる女のいざこざです。

お局さんや先輩後輩と仲良くやるのも一苦労ですよね。

離職の理由3 勤務時間がめっちゃ長い・夜遅い

昨今コンビニよりも歯科医院が多くなり競争も激化。患者さん獲得のためにできることといえば診療時間の延長です。

特に平日の17時以降からは仕事帰りの患者さんが増えるので需要が高いです。”22時まで診療”って看板をよく見かけます。休日診療も増えていますよね。

そしてもうひとつ勤務時間に関係あるのが「特例措置対象事業場

これは従業員10人以下の特定の事業場はその従業員を週44時間勤務させてもOKというものです。小規模な歯科医院はほぼ10人以下なので適応されます。

仕事が終わるのは夜遅いし、週休1.5日しかないのはつらい。

もなか
もなか
勤務時間が長いと、子育て中の人はちょっと難しいのが現実です

 

歯科衛生士が働きやすい歯科医院とは

ここまで読むと、歯科衛生士として働くって大変じゃん、辞めたくなるのも納得!と思うでしょう。

しかーし!

逆を言えば①~③の条件が良いところに巡り合えれば、長く安心して働ける可能性が見えてきます。

離職しにくい歯科医院の条件
  • 出産育児に対して協力的(産休育休実績ありなど)
  • スタッフ間の関係が良い(これは自分で見極める必要あり!転職のコツで詳しく書いておきます)
  • 勤務時間・シフトの条件が良い(休みの取り方など自分の生活とのバランス)
もなか
もなか
例えば夜遅くまでの勤務でも、その分しっかりお給料に反映されて自分の生活とバランスがとれるなら、それは良い条件といえると思います


歯科衛生士さんは本当に大変な職業です。

しかし同時にとてもやりがいがある仕事です。苦労して得た資格を大切に、自分らしい働き方を見つけましょう。