最近メディアで取り上げられている「退職代行サービス」
仕事を辞めたいがなかなか言い出せない本人に代わって退職したい意思を代行して伝えてくれるサービスです。
「へぇ~そんなことまで他人に頼る時代になったのか」
と、他人事のように思っていたのですが
以前勤めていた職場の後輩がこの退職代行サービスを利用して疾風のごとく職場を去っていったのでその体験をまとめました。
※以下、今回退職した子を仮に「Pちゃん」と表現します
サクッと読めるもくじ
~プロローグ~ 退職代行を使いたくなるほど、嫌な院長だった
まず前置きとして、その職場の環境を説明しますね。
院長は気分屋で気に入らないことがあるとすぐ怒鳴る人でした。
昨日は「良い」と言っていた事柄も、今日は「お前は馬鹿か?ダメに決まってる」という感じで、指導に一貫性がありませんでした。
言葉も汚かった。
そんな中で歯科衛生士歴10年目の私と、新人のPちゃんが働いていました。
私はまだ歴があったので院長の暴言も右から左にスルー出来ていましたが、新卒のPちゃんには辛い環境だったと思います。
当然「辞めたい」と日頃から思っていたかもしれませんが、その院長に言ったらどんな暴言を言われるか簡単に想像がつきました。
私にも遠慮して相談できなかったであろうPちゃんは悩む日々を送っていたと思います。
退職代行体験1 朝に突然電話がかかってくる
それはいつも通りの朝。
私が出社して診療準備をしていると電話がかかってきました。
院長に電話を代わる。
ここからは院長から聞いた話ですが、実に淡々とした内容だったそうです。
- Pさんが本日づけで退職すること
- それに伴う手続きを早急に進めてほしいこと(離職票の作成など)
- 保険証など返却物はPさんから郵送されること
- Pさんには直接連絡しないこと、何かあれば代行業者を通すこと
ここでポイントなのが、電話の相手がPちゃんではないということ。
院長は退職の理由を問い詰めたいところですが相手は代行のおじさんで
「一身上の都合としか聞いていません。」
の一点張り。
怒鳴ったり、文句を言ったり、くどくど説教したくても、相手が知らない業者さんなら馬の耳に念仏です。
あの横暴な院長も退職に応じるしかなかったのです。
退職代行体験2 本人とは一切連絡が取れない状態に
院長はとっさにLINEを開きPちゃんに連絡しようとしました。
よっぽど本人に話をさせたかったのでしょう。
しかし、すでにPちゃんはアカウントごと消えていました。
あとで私もLINEを確認すると、つい先日まで会話していたPちゃんとのLINEがむなしく「メンバーがいません」と表示されていました。
Pちゃんの退職への決意、職場との決別の決心を感じました。
代行のニコイチさんからも「本人には連絡するな」と念を押されていたので、それ以上はこちらもしませんでした。
退職代行体験3 電話の次の日に保険証が郵送で届く
退職者が提出するものは退職届。
次に会社に返却するものは貸与品や健康保険証です。
特に健康保険証は退職日から5日以内に会社から社会保険事務所に返却する義務があります。
逆算すると退職日から2日以内には会社に保険証を持参or郵送しなければいけません。
Pちゃんはそこもぬかりなく、退職の電話の次の日には職場に届いていました。
おそらくニコイチさんからちゃんとアドバイスをもらっていたのでしょう。
お手紙が同封されていた
保険証にはお手紙も添えられていました。
- 突然の退職でご迷惑をおかけします
- ロッカーの荷物はすべて捨ててください
- 今後私と私の家族には一切接触しないように
このような内容がワープロ打ちされたていて、
紙の一番下にPちゃんの署名がありました。
文面はニコイチさんが用意したもののようでした。
…なんとも味気ない最後の手紙でした。
退職代行体験4 職場は人手不足でパニック状態
Pちゃんが出勤予定の日に退職してしまったので職場は人手が足りずてんやわんや。
予約で来ている患者さんを待たせたり、治療予定の半分しか処置ができなかった人もいました。
よく「人手不足は会社の問題で社員が気にすることではない」という人もいますよね。
その定義ももちろんわかるのですが、さすがに当日の朝に辞めますと言われるとその日はパニック状態になります。
でもなんだかんだいって、最後は必ずなんとかなるんですよね。
その日は「いつもより忙しかったなー、さすがに疲れたわー」くらいの感覚で診療が終わりました。
次の日以降の予約は、あらかじめ患者さんにお電話をして時間をずらしてもらったりと調整できたので、Pちゃんの欠員はそれほど診療に影響が出ませんでした。
歯科衛生士の即日退職の落とし穴とは
仕事を辞めるのは個人の自由です。誰も無理やり引き留める権限はありません。
しかし民法では「退職する意思は2週間前には伝えること」と明記されています。
有給が残っている人は有給消化期間をその2週間に充てることも可能です。
ただし有給がない人はほぼ即日退職でしょうから、当然引継ぎやシフトの調整もすぐにはできません。
業務に多少は支障が出ます。
中には会社が大きな損害を負ったとして損害賠償を求められることもあるとか。
例えば、仕事をごっそりため込んで会社にとって不利益な事態を招いたとか、横領していて逃げるように退職した時は訴えられるでしょう。
しかし歯科衛生士の場合そのような金銭的な不利益が生じる可能性は低いですし、訴えるだけお金も時間も無駄になるので大抵は退職をすんなり承認されます。
もし損害賠償などが不安であれば弁護士さんがしっかりサポートしてくれる退職代行サービスを選ぶのが安心です。
私がおすすめする退職代行会社の中に弁護士さんが運営しているところがあります。興味がある人はチェックしてみてくださいね!
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歯科衛生士の自分の守るための「即日退職」はアリ
ここまで話してきましたが、Pちゃんがちゃんと思い通りに退職できたのなら、それはよかったと正直思っています。
Pちゃんが突然退職をしてしまったことはショックだけど、ストレスで病気になったり、自分を傷つけるようなことがなくてよかったです。
自分を守れるのは自分だけ!
もし、もう明日仕事に行くのがつらくて苦しいほど悩んでいるなら、このようなサービスに頼るのもアリかと思います!
中には「私が辞めたらみんなに迷惑がかかるし…」
っという責任感から退職に踏み出せない人もいると思います。
そんなあなたへ少々きつい言葉ですがはっきり言います。
あなたがいなくても、ぶっちゃけ診療はどうとでもなる!
ごめんねキツイこと言って。
でもね、風邪でいきなり休む人だっているでしょう?
一人かけたくらいで潰れる歯医者なら、その程度の歯医者なんです。
あなたが辞めたからってみんな路頭に迷うことはありません。
歯科衛生士の退職代行 業界の最安値はニコイチ!
今回の一件で私なりに色々調べてみたら、退職代行サービスは平均で3~5万円の料金がかかるそうです。
Pちゃんが利用したサービスはなんと業界最安値の27000円ポッキリでした。
電話応対は丁寧でしたし、Pちゃんとしっかり連絡を取ってくれていたようなので安くてもこちらの代行会社さんはちゃんとしてるなと感じました。
料金が高くて一歩が踏み出せなかった人はぜひチェック!
\退職代行で最安値/
歯科衛生士を即日で辞めたいと悩んでいる人へ
世の中には、やっぱり自分から辞めたいと言えなくてずっと悩んでいる人もたくさんいます。
上記でも書きましたが自分を守るためにこのようなサービスを使うのは逃げではないと思います。
悪意のない退職であればそれは正当な権利です。
今回は即日退職された会社側の目線で書きました。今後退職代行サービスを使おうとお考えの方の参考になればよいと思います。